地域振興の道しるべ

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買ってもらえるお土産の試食とは?

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 旅先での土産物屋、どのお店に入っても所狭しと同じような特産品が並んでいます。特産品の作り手が自信を持って開発した一品も、その良さがお客さんに伝わらなければ、多くの中の一つとして埋もれてしまいがちです。

 お客さんの立場としては試食して選べたらなぁ、とは思うのでしょうが、近年は厚かましい外人観光客等も増えたせいか、なかなか気前よく多品種の試食販売には踏み切れないようです。

 土産物屋の立場としては、どの商品であれ売れればいいのであって、なかなか作り手の思いがお店やお客さんにまで届きません。そこで思いついたアイデアがこちら。

  まず、お店の中に陳列する商品数を減らすなどして空きスペースを確保し、例えば10品目だけの試食コーナーを設けるのです。その10品目は店長が一押しできる商品ですが、週替りや月替りで入れ替えてみるのも面白いでしょう。

  それぞれの商品には美味しくいただけるような場面をビジュアルで訴えるとか、口コミを掲載するなどして、お客さんが商品をイメージし易いような配慮もします。まずは試食してみたいと思わせることが大切です。

  お店は作り手に対して、今度貴社商品のキャンペーンをするので、試食品に掛かる費用の半分を持って欲しいとかの交渉もし易くなるのではないでしょうか。

  そうして、お店側は一押し商品の味をお客さんに知っていただいてファンを増やし、商品の知名度が上がってゆけば、それは作り手にとってもお客さんにとってもハッピーだと思うのです。

  また、作り手側からできるアクションとしては、味には問題ないが変形したり割れてしまったお菓子などを試食品としてお店に提供するのもありですね。

  いまは感染症の流行により、試食販売を控えておられるお店が多いこととは思いますが、落ち着けばまた試食販売は当たり前のように復活するでしょう。今からその時に備えて準備をしておかれてはいかがでしょうか。

  次回は試食販売をもう少し掘り下げて考えてみようと思います。