地域振興の道しるべ

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昭和のゆらゆらガラスご存知ですか?

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 老舗旅館や偉人の旧邸一般公開などでしか見掛けなくなったゆらゆらガラス、皆さんご存知ですか?廊下のゆらゆらガラス越しに見る中庭などすごくノスタルジックな雰囲気が感じられて、ずっと見ていたいような気持ちに駆られます。

 近年はその良さが見直されて、恣意的に作ったゆらゆらガラスが新しい店舗などで使われていることがありますが、これがどうもいただけないのです。ゆらゆら度合いが強すぎて、わざと作りました感が半端ないように私の目には映ります。

 一方、昭和のゆらゆらガラスは製造設備や製造技術が未熟であるがゆえに、平らに作ろうしてもできてしまった自然な歪みであって、意識して美しくしてやろうという造作ではありません。だからこそ味わい深いのでしょう。

 そんな風情豊かなガラスの使われている旅館や料亭などは、これからもゆらゆらガラスを大事にしていって欲しいものです。

 また、昔ながらの自然なゆらゆらガラスが再現できたとしたら、そこそこの需要はこれからもあると思うのです。唯一改良した方がいいと思うのは、ガラスの強度くらいでしょうか。ゆらゆらガラスはとても割れやすいガラスですが、それが割れにくく、しかもリーズナブルに製造できたとしたら、マイホームに使いたいという人も増えてくるでしょう。

 自然なゆらぎのない工業化製品に囲まれて生活していると、日本人の情緒というものがますます希薄化するのではないかと危惧しております。ゆらゆらガラスには一縷の望みを感じたので記事にしてみました。

 写真は、山形グルメ探検隊のブログから借用致しました。ありがとうございました。