地域振興の道しるべ

地域振興の具体的なアイデアを公開するブログ

神のデザインに学ぶ

f:id:tokumasu1959:20200908101047j:plain

 宝石が載ったベルベットを思わせるような気品に満ちた雰囲気を醸し出す蝶、キベリタテハです。長野県の山岳地帯など少々冷涼な地域に棲む種なので、見たことがある人は少ないかも知れません。

 この蝶を初めて見たときに私が思ったこと。それは、このデザイン、婦人用の日傘に使えそうだな、ということでした。この蝶二匹を頭をくっつけるように並べると、日傘のように見えませんか。デザイン的にはできるだけ本物に忠実であってもいいし、少々アレンジするのもありだと思います。また、日傘以外にラグや玄関マットのデザインに取り込んでもよく合いそうです。

 このように自然は、昆虫に限らず美しいものに溢れているのですが、意外と日常生活の中では自然という素晴らしいデザインを取り込んだり切り取ったりしたものをあまり見掛けません。花はよくデザインに取り込まれますが、多くは花をそのまま描いただけであって、例えば花からその一部の柄を切り出すような使われ方は稀です。現代社会は自然由来ではなく、むしろ幾何学的なデザインに溢れていますね。

 せっかく自然の中には神が創ってくれたであろう素晴らしいデザインや配色に溢れているのに、それを活かさない手はないでしょう。一見地味に思われがちな蛾にだって、よく見れば渋い色柄をしているものだってあるのです。

 デザインはイラストレーター(デザイン用アプリ)だけで生み出すものではありません。デザイン関係の仕事をされている方は、これまで培われた審美眼を武器に日々自然をつぶさに観察することも取り入れてみられては如何でしょうか。肉眼だけでなく、顕微鏡で発見できるデザインもあればドローンではるか上空から発見できる面白い模様が自然には隠れているかも知れません。

 鯖の背中の模様に美を感じて製品化する人もいます。アサリの貝殻だって2つと同じ柄がなくて面白いではありませんか。

 そして神のデザインから神の込めたる思いが感じられるようになれたとしたら楽しいですね。神の遊び心?を大いに楽しもうではありませんか。

 

f:id:tokumasu1959:20200908101552j:plain

 これは先月とあるお寺のお庭で見つけた植物の群落ですが、こんな何気ないカットも何かのデザインに使えそうです。

 ベリタテハの写真は、ブログ「ホタルの独り言 Part 2」から古河義仁氏が撮影されたものを承諾の下、借用致しました。ありがとうございました。