いまでも知る人ぞ知る淀川のしじみ採り、息子が小学生のころ大潮の日を狙って一緒に行ったものです。ものの1時間ほどでバケツ一杯になりました。良き想い出です。
一般にしじみは淀川下流のように海水が混じる汽水域のものと思われていますが、しじみには何種類かあって、意外と河川の中流域にも棲んでいます。ただし、あまり密度は高くありません。
上の写真は近所の農業用水路で写したものですが、驚いたことには水路の底一面に敷き詰めたようにしじみが繁殖しています。そこで閃きました。これほど密度が高くなるということは、条件が整えば養殖が可能ではないかということです。
実は、この用水路の上流には灌漑用の溜池があります。平野にある溜池ですから水が富栄養化し、プランクトンも育ちます。そのプランクトンたっぷりの水が流れ出すことによってさらに酸素も補給され、しじみにとって育ちやすい環境となったのかも知れません。
似たような環境のある地域ではしじみの養殖にトライしてみるのも面白そうだとは思われませんか。