地域振興の道しるべ

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日本でブレイクなるか、マップラーンとマヨンチット

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 9年前の3月、タイへ出張したときのことです。日曜日にバンコック市街に繰り出してみると、あれ、びわが売ってる? でもよく見るとなんかびわとは違う。露店で安く売っていたので一房ホテルに持ち帰っていただいてみると、結果はマンゴー。日本でよく栽培されているアップルマンゴーのように甘すぎることがなく、酸味もありサッパリした日本人好みの美味しさで、今まで食べたどのマンゴーとも違う味です。

 日本の農業で残念に思うことは人気の品種が出ると、一斉に多くの農家で同じものを栽培してしまうことです。フジ、南高梅、シャインマスカット・・・ 農家の方としては人気のあるものなら高くよく売れるということなんでしょうが、収穫できるころには日本中どこでも採れ出したという状態になってしまいます。

 アップルマンゴーは確かに美味しいマンゴーですが、人によっては甘すぎるあるいはくどすぎると感じることもあり、価格もかなり崩れてきました。マンゴーは世界に数百種類があると言われています。なのに、日本で栽培されているのは殆どがアップルマンゴーに限られてしまうのは残念なことです。

 このタイでいただいたマンゴーには、甘めのマップラーン(マリアンプラム)と酸味も感じられるマヨンチット(プラムマンゴー)という2つの種類がありますが、見た目は区別がつきません。実は私が食べたのもどちらであるのかは不明。元々は同じ品種ですが、どちらかがもう一方の改良品種のようです。

 このマンゴーが日本で育つかどうかは試してみないことには分かりません。ただ、北海道でも温室でアップルマンゴー栽培に成功した農家があるくらいですから、望みはありそうです。国産マンゴーに新風を吹かせたいと思われる農家さんは試されてみては如何でしょうか。

 もし、栽培が無理だったとしても、このマンゴーがタイで採れる3月頃はまだ国産マンゴーの時期ではないため、輸入販売を検討されるのもいいと思います。なんでって?私が食べたいから。

 

写真出典:OK Nation Blog