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小学生が驚いた'70万博10選

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 当時小学生であった私が大阪万博で感動したり、好奇心をくすぐられたりした10項目をお伝えしたいと思います。2025年の大阪万博ではこの内容を超えることができるでしょうか。当時の万博を知らないという若い方たちも含めて、これから万博を企画する方たちの参考にでもなれば幸いです。

1.レーザー光線 三菱未来館、鉄鋼館、繊維館

 初めて見るレーザー光線のカッコ良さには釘付けになり、レーザー光線銃を作りたいとまで思わせてくれました。殺人兵器ではなく、友達と遊ぶためのおもちゃとしてです。レーザー光線が平行光線に違いないと思い込んだ当時の私は、凸レンズと凹レンズをうまく組み合せれば広がらない光線ができると考えたのです。しかし、凸レンズは虫眼鏡として入手できるものの、凹レンズは親父のカメラを分解すれば入手できそうなのですが、さすがにそれはできず、断念となりました。

2.光ファイバー 松下館

 これは光ファイバーと銘打って展示されていたものではありません。松下館の内壁の装飾品として使われていた上の写真にあるようなものです。その後何年かして昭和時代の装飾品として流行しました。これが、壁一面に生えていたのです。なぜ先がいろんな色に光るのか、私は好奇心を抑えきれず、コンパニオンの目を盗んでそのファイバーを壁から引き抜こうとしました。しかし、小学生の私の力では簡単には抜けず、それでも指がちぎれそうな思いをし、やっとのことで一本だけ抜けました。そして、がっかりしました。抜いたファイバーの先は光らなくなったのです。

 これが光ファイバー開発の副産物だったと分かったのは中学生になってからのことでした。技術家庭科の時間に先生が余談として、当時研究段階にあった光ファイバーの仕組みを教えてくれたからです。あ、あれが光ファイバーだったんだ!

3.自動運転 自動車館

 レールの上でしたが、自分の乗ったカートが自動制御で他とぶつかることなくゴールを目指すというものでした。この時代から自動運転って研究されていたんですね。

4.全天全周映画 みどり館

 アストロラマと呼ばれたこの映像の迫力には度肝を抜かれました。

5.フライトシミュレーター 日立グループパビリオン

 椅子が操縦席になっていて、操縦権のある一つの席を入館時のスタートダッシュで確保できた人が着陸操作をトライできるというものでした。着陸に失敗すると、みんなの画面が真っ赤か。あとの人は操縦しても反応はせず、見ているだけではありました。

6.コンピューターゲーム IBM

 ぎこちない動きのものでしたが、一般大衆の前に初めて登場したコンピューターゲームだったと思います。ゴルフゲーム、月面着陸ゲーム、象形文字からの漢字当てクイズゲームの3種がありました。

7.コンピューター作曲 古河グループ

 鉄琴で適当に弾いたメロディをもとにコンピューターが作曲・演奏するというものでした。私は意地悪して、一つの音だけを数回叩いてみました。それでもちゃんとした曲ができていたので、私はインチキではないのかと勘ぐった次第です。やらしいガキやったなぁ。

8.巨大クレーンゲーム(音声認識 古河グループ

 大きなボールを掴んで動いている穴に落とし入れるという高度で巨大なクレーンゲームでした。そして操縦はなんと音声認識による指示です!これが50年前ですよ。ひょっとしたら裏におっさんが隠れて操作してるのかも、と思っておりました。

9.ブラックライト 太陽の塔

 太陽の塔エスカレーターに乗ると白い服がなんと紫色に光るではありませんか。ブラックライトとか紫外線、蛍光染料の存在を知らなかった当時の私には神秘的としか言いようのない世界でした。

10.ラテナマジカ チェコスロバキア

 初めて見る演劇と映像の融合です。さっきまでスクリーンの中にいた人がいきなり舞台に跳び出してきたり、またその逆があったり、その切り替わりにぎこちなさがなく、本当に楽しいエンターテインメントでした。

 

写真出典:あじゃさんのYouTubeチャンネル