地域振興の道しるべ

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タピオカドリンク店の復活策はあるか?

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 雨後の筍の如く急増し、そしてその多くが消えていったタピオカドリンクの専門店。いまでも頑張っておられるお店はありますが、多少なりとも将来に不安を抱えておられるのではないでしょうか。

 今回はそんなタピオカドリンク店の一助にでもなればと、日本ではまだブレイクに至っていないタピオカスイーツを紹介したいと思います。それを私が初めていただいたのは10年余り前、シンガポールへ出張したときのことでした。中華料理店で最後に出てきたデザートがあまりにも美味しくて感動し、帰国してから早速再現を試みたのですが、当時はネット上で情報を見つけられず、断念しておりました。

 それが、近年再度ネット検索してみたところレシピもいくつか公開されていて、あの味を日本に居ながらにして楽しむことができたというわけです。そのデザートはシンガポールのレストランではメニューに「Mango Sago with Pomelo」と書かれてありました。元々は香港発祥の中華デザートのようで、中国語では「楊枝甘露」(ヤンジーガンルー)と言います。香港やシンガポールでは定番スイーツとして人々から長く愛され続けているようです。

 その基本レシピですが、マンゴー、ココナッツミルクなどをミキサーにかけて、そこにタピオカ(≒サゴ)を混ぜ、カットマンゴーとポメロをトッピングしたものです。日本でも一部の中華料理店で提供しているほか成城石井でも売られていた実績がネット上で見つかりました。でも、日本でのブレイクにはまだ至っていません。

 ポメロは粒の大きな文旦系の柑橘です。爽やかな酸味のある柑橘なら代用は利くと思います。ただ、粒が潰れるときの食感もいい仕事をしていますので、できれば、粒が大きめで実がバラバラにほぐれやすい柑橘がベストです。

 タピオカティーを初めていただいたとき、私はこれと言った感動がありませんでしたが、楊枝甘露を初めて食べた人は大抵、口々にこれは美味しいと言います。インスタ映えではなく美味しさで人気の出たものは一時のブームで終わることなく、人々に長く愛され続けるのではないでしょうか。

 起死回生の新メニューを探しておられるタピオカドリンク店にこのページが一日でも早く目にとまってくれることを祈っております。

 

写真出典:Lao Huo Tang