地域振興の道しるべ

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珍魚旅館「たまてばこ」オープン!?

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 上の写真、何のお魚でしょうか。ご存知だとしたらかなりのお魚好きですね。正解はヒゲソリダイでした。名前がいまいち、見た目も微妙とあってはお魚屋さんに並んでいたとしてもなかなか買う勇気がでません。しかし、お魚のなかには見た目はパッとしないけれど食べたら絶品という種類が沢山あります。

 知らないお魚をホールで買わずとも、そんなお魚を選り好んで提供している旅館や民宿があったとしたら、訪れてみたいとは思われませんか。何が出てくるかは当日のお楽しみ。せっかく海の近くへ泊まりにきたのにどこのスーパーでも並んでいるようなお魚ばかり出されたら、ちょっとがっかりですよね。

 宿で珍魚を確保するには、漁師さんと提携して珍魚とまでいかなくても食味の良い希少種が水揚げされたときは優先的に回してもらうよう契約しておけばいいでしょう。しかし、希少種ですから殆ど獲れないときもあります。そんなときは、鮮度によって大きく味の変わるお魚をお客さんに提供してもいいと思うのです。獲れたてのカサゴは煮付けにすると身がぷりぷりですし、安いハタハタだってなかなかのものです。ハタハタは唐揚げにしても最高ですが、いま自宅で揚げ物をするご家庭はかなり減っています。唐揚げと言えば鶏カラしか知らないお子さんにも食べさせてあげたいですね。

 海の近くで旅館や民宿を営まれている方は、一度都市部のスーパーやお魚屋さんを回ってみて、実際どんなお魚が並んでいるのか調査されてみるのも良いと思います。そして、珍魚を前面に出してお料理を提供されるなら、そのお魚が生きているときの写真や特徴などの情報も添えて提供してもらえると、お客さんの満足度はより高いものとなるでしょう。

 季節を変えれば、また知らないお魚を味わえる。そんな期待感からリピート客が増えてくれるかも知れません。

写真出典:天草の魚介類 WEB魚図鑑