地域振興の道しるべ

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お金をかけずにITの生産性を格段に上げる

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 「おい、今年はサンタさんに何お願いするんや?」昔、小学4年生になる息子に探りを入れてみた結果、返ってきた答えはなんと「タイピング・オブ・ザ・デッド」でした。昔ゲーセンにもあったタイピングでゾンビを倒すシューティングゲームのことです。

「そんなのブラインドタッチ(タッチタイピング)が出来ないような子にはサンタさんも届けてくれないと思うよ。」と言って、パソコンにタッチタイピング練習のフリーソフトを入れてあげました。するとどうでしょう。あろうことか一週間後にはタッチタイピングをマスターし、親よりも速くタイピングができるようになってしまったのです。

 中小企業の社長さんの多くは、ITはお金が掛かるし何をしたら成果が上がるのかよく分からんというのが本音でしょう。政府が中小企業を対象にIT補助金なるものを支給しているようですが、何を導入したら補助が受けられるのかをIT業者に聞いているようでは、IT生産性の向上はまず望めません。そんな補助金に乗じずとも、ほぼゼロに近いコストでIT関連の生産性を大きく向上できる対策があります。

 それは、パソコンを扱う全社員にタッチタイピングを習得させることです。そして検定に合格した社員には毎月手当ぐらい付けるようにしましょう。実際、タッチタイピングができる社員とそうでない社員とでは、一定時間に入力できる文書量には雲泥の差が生じますから手当くらい付けるのが妥当でしょう。

 タッチタイピングのできない社員を放任するほど勿体ないことはありません。練習してもできないのは仕方ありませんが、少し練習しただけで習得できる社員が大勢眠っていたとしたら、目の前にある宝の山を見過ごしてきたようなものです。

 事務職の求人票を見ても、必要なスキルとして「Word、Excelが使えること」という文言はよく記載されていますが、「タッチタイピング」と書いてあるのは殆ど見掛けたことがありません。それだけ多くの企業が事務職の生産性においてタッチタイピングの重要性を認識していないからでしょう。

 以上、ITの生産性向上においてコストパフォーマンスが最高で、かつ手始めに行うべき対策は、なんと言ってもタッチタイピングの習得です。これほどお金が掛からなくてオフィスの生産性を向上させる手段は他に思い当たりません。なんならタイピング・オブ・ザ・デッドでも買って、タイピングの社内コンペでも開催してみますか。どうせやるなら楽しみながら取り組んでみるのも義務感が緩和できていいかも知れません。

写真出典:twitter(セガ公式アカウント)