地域振興の道しるべ

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公開レシピの食堂『きょうの料理』

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 「うゎ、美味しっ、これ今晩真似して作ってみよ。」ランチが人気のカフェで隣りのテーブルから聞こえてきた主婦の会話です。いくら美味しそうなお料理でもテレビやネットで見ただけでは、その味は分かりません。しかし、お店で美味しいお料理をいただいても、そのレシピが分からなければ、正確に味を再現するのは困難です。

 そこで思いついたのが、公開レシピのお料理を提供するお店です。こんな名前が許して貰えるかどうかは別として、日替わりランチの食堂『きょうの料理』やクックパッドの人気メニューを提供する『レストラン クックパッド』など如何でしょう。名の知れた料理研究家の方でしたら、自分の名前を冠したお店をプロデュースして、自分の料理本に掲載されているお料理を提供するというのも話題になりそうです。

 主婦の皆さんは、気になるメニューをランチとして楽んで味を確かめ、さらに美味しいと思ったら、公開レシピを見ておうちで同じ味が再現できてしまいます。こんなお店があれば、主婦としては、献立に悩むことも減り、料理のマンネリ化を防ぎつつ、自分が美味しいと感じた新しいお料理をご家族にも提供できるわけです。ご家族からは料理の腕が上がったね、と感謝の声もきっと増えることでしょう。そんなお店があったとして、私がもしも主婦だったら献立に困った時、ついつい足が向いてしまいそうな気がします。

 本来飲食店のレシピは独自のものであり、企業秘密が当たり前の世界ですが、そこを敢えて公開レシピの使用を公言してお料理を提供してしまうのです。お店としてはオリジナリティーがなくなると思われるかも知れませんが、お客さんは美味しければ満足してくれるでしょう。少々アレンジして公開メニューよりも1ランク上のお料理を提供したっていいと思います。その場合、再現したい人のために改良レシピをお渡しするとか、追加で使用した要となるスパイスをお料理1回分程度小分けして希望されるお客さんに差し上げるというサービスがあっても、主婦にとってはありがたいですね。

 お客さんが飲食店に求めるものとして、独自の美味しさ以外に新しい美味しさがあるとしたら、このような発想のお店も成り立つ可能性はありそうです。

 飲食業の皆様には、この拙案に限らずいろんな工夫でコロナ禍を乗り越えて欲しいと願っております。