地域振興の道しるべ

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利権に沈みゆく国家・地方と庶民

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 いま、アメリカでは次期大統領の椅子を巡って熾烈な争いが続いています。そして、マスコミから流れてくる情報とネット上で多くの個人が発信する情報とにこれほどの乖離を感じたことはこれまでありません。マスコミでは悪人のように報道される大統領候補が、かたやネット上では絶大に支持されています。フェイク情報も多いけれど、真実を忖度なしに発信できてしまうネット情報の示す方向性が正しいのか、スポンサーや株主、政界等からの圧力を受け、ファイルターに掛けた情報しか発信できないマスコミからの情報が正しいのか、まもなく結果が出ることでしょう。今月1月20日に予定されている政権移行日以降を静かに見守りたいと思います。

 一方日本の政界を見渡してみると、政治家というものはその多くが利権にまみれています。自分に貢いでくれる者、自分の票を集めてくれる者、自分に都合のいい情報を流して都合の悪い情報を隠してくれる者に対して多くの政治家は特別な配慮をします。また、有権者は自分に特別な配慮をしてくれる政治家に票を投じます。だから、国や地方が良くならないのは、国民・住民にも大いに責任があるわけです。

 真に国民や住民のことを思い、社会を良くしようとする政治家が現れても滅多なことでは当選させてもらえませんし、やがてそのようなタイプの人は立候補すらしなくなります。かくして、地方のために何か新しいことを始めようとした人が現れても、既存の政治家が自らの利権を損なうような内容であれば、逆に邪魔をしてしまうことも起きてしまうでしょう。この流れというのは残念ながら世の中がとことん荒廃するまで続いてしまうのかも知れません。いまのアメリカのように。

 これは、有権者が自らの利益よりも社会全体の利益を優先して政治家を選び、利権話には一切耳を傾けない政治家が育ってこないことには変わらないでしょう。

 アメリカの大統領選が、日本においてもこれまでの流れを変えてくれるきっかけになればと密かに期待しております。

イメージ画像出典:vecteezy