近年日本でも人気爆発の花椒(中国山椒)ですが、中国料理に限らず和食にもよく合うことが栗原はるみさん親子など多くの料理研究家により確かめられています。実際のところ魚の煮付けに使ったときの旨さと言ったら日本の山椒では到底真似ができません。
ですが、この花椒日本ではまだ商用栽培されてはいないようです。[ 大阪の泉佐野市と山口県で中国商人が大規模栽培を開始したとう記事が2019年に出ましたが、これは花椒とは異なる藤椒(タンジャオ)というより痺れの強い品種です。]
数年前、高知県の柑橘農家が高齢化により、柑橘から収穫作業のより楽な山椒栽培に切り替えつつあるという話を聞いたことがありますが、それならば日本の山椒ではなく、誰もやっていない花椒を試されては如何でしょうか。花椒は日本の低地から低山地まで幅広い環境において栽培が可能で、栽培は日本の山椒よりも簡単です。日射や水捌けの良い柑橘畑などは最適な環境と言えます。また、花椒は雌雄同株で成長も速く、種から植えても5年後には収穫が可能です。
日本で栽培するメリットですが、国産という安心感、新鮮さ、地域としての特産化、地域料理店とのコラボによる地域ブランド化などが期待できます。また、中国との貿易が一時的に止まるようなことがあれば、唯一の供給元となることでしょう。最初に始めた産地では、木が育つまでの5年間は先行者利益を得ることもできます。
この花椒ですが、私は8年前から少しだけ栽培しておりまして、すでに毎年実が採れるようになりました。もしも、産地化を希望される地域がございましたら、栽培方法の助言や種の頒布など相談に乗ることもできますので、コメントをいただければと思います。種の希望が多ければメルカリ等での頒布も検討致します。
次回は、花椒に関してもっと詳しい記事を書く予定です。