この規模感。日本の山椒とは違いますね。スコップを使って、後ろにある振動ふるいに果皮を乗せます。
この振動ふるいで葉や小枝等のゴミが除去される仕組みです。
農家によっては軒先で菜種油を加熱し、花椒油を作っていました。
こちらは花椒(南椒)の畑。産地によっては山全体が花椒で埋め尽くされるそうですが、ここはサクランボ用の桜の木の間に植えられておりました。意外と小さな木が多く、これならお年寄りでも収穫できそうです。
日本で標高2,000メートルを超えるような農地は稀ですが、ここ四川省では2,000メートル級の山でもほとんどが農地です。
栽培地にある風力発電装置が風の強さを物語っています。
こちらは藤椒の苗の栽培地。
こちらは藤椒(タンジャオ)の比較的若い畑です。藤椒は収穫時、枝ごと切り取ってから実をもぎ取るため、訪問した8月には殆ど実が残っていませんでした。7月にはほぼ収穫を終えるようです。
市場の道端でこんな感じで花椒を売っています。奥の小豆色をした袋が花椒、手前のお茶のような色をした袋が藤椒です。市場では両方売っていますが、同じ地域で花椒と藤椒の両方を栽培しているところは見当たりませんでした。藤椒の栽培は近年本格化したようで、花椒農家以外が始めているような印象でした。
やはり中国は何を作っても日本とは規模感が違います。そのため、日本で栽培してもコスト面では絶対に太刀打ちできません。日本で栽培される場合、なんらかの参考になれば幸いです。