地域振興の道しるべ

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モアレを活かした店舗デザイン

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 人はゆらぎのあるものを美しく、あるいは心地よく感じるという傾向があるようです。昔「1/fゆらぎ」という言葉と共にそんなことが話題になりました。この理論によれば、一色のデザインよりも二色以上のデザインの方が、また平面よりは立体感のある面の方が、さらには、無風で完全に止まっている木の枝よりは、風にそよいでいる枝の方が、人の心を引きつける可能性を示唆しています。

 モアレは印刷業界などでは起きてほしくない厄介な現象ですが、最近はそれを逆手に取ってデザインに活かそうという試みが見られるようになりました。モアレって何?と思われるかも知れませんが、ストッキングを2枚重ね履きしたときなどに現れる縞模様のことで、見る位置が変わるとその縞模様が動いて見えるのが特徴です。

 そんなモアレをルイ・ヴィトン大阪タカシマヤ店では見事に活用されておりました。ルイ・ヴィトンのダミエ柄(市松模様)を基調としたモアレが店頭のディスプレイに使用されています。このモアレは作品からの距離によって立体感のある模様の大きさや奥行きが変化し、人が横移動することによっても模様が動いて見えるため、人目を引くのに充分な効果を発揮しておりました。

 モアレによるディスプレイのいいところは、製作が容易で低コストであることです。それでいて美しく人目を引くデザインができるのですから、建築意匠等においても、もっと活用されていいように思います。デザイナーや設計士の皆さんにもモアレを見直していただくきっかけとなれば幸いです。