写真は年末恒例、大阪御堂筋のイルミネーションです(スマホで撮った貧弱な写真ですみません)。ここでは区間ごとに配色が異なっていて、端から端まで歩くときらびやかなイルミネーションを4kmの区間にわたって味わうことができます。これだけ見応えがあるイルミネーションを毎年続けられるもの大阪市の財力あってのことでしょう。
個人邸は別として、イルミネーションの多くは観光、集客、街の魅力アップなどを狙いとして実施されています。すべてのイルミネーションが御堂筋のように多くの人の心を和ませてくれるといいのですが、最近は残念なイルミネーションを目にすることも少なくありません。
多くは、業者への丸投げ発注、予算不足でデザインに費用を割いていないなどが理由でしょうが、予算がなければないなりに品良くまとめる方法はあると思います。折角お金を掛けて街を美しく着飾るのであれば、より美しく見せるためのポイントは押さえておきたいところです。
あくまでも私の主観によるものではありますが、イルミネーションで失敗しないための参考にしていただければ幸いです。
・下手にデザインしない
イルミネーションの中には、星形や花、富士山などを模したものも見受けます。このような具体的な物のデザインを取り入れてしまうと、ネオンサインのようになってしまい、飽きられやすくもなりがちです。幾何学的なデザインもデザイナー次第なので、事前によく吟味してから採否を決めましょう。
・基本は樹木飾り
御堂筋のイルミネーションが美しいと感じるのは、イチョウの木の隅々にまで電球を張り巡らせただけで自然の樹形を利用したデザインだからでしょう。また、木の枝に取り付けられた電球には、人が歩くことによって電球が時折枝の陰になって星が瞬くように見えるという効果もあります。
・色数は少なく、濃い色は使わない
御堂筋では区間によって色を変えることにより、一箇所に多くの色を使いすぎないように配慮されています。また、濃い色は使いこなしが難しいので、一つの視界に入るのは淡い色2色までの配色にしておくのが無難です。
・予算が少ないとき
電球色のみに絞って、並木等の樹木を飾るだけでもきっと華やいだ夜景を演出してくれます。費用が大きく変わらなければ、電球がゆっくりと明滅する機能をプラスすると良いです。明滅のインターバルが調整できるようでしたら、一番美しく見える設定を確かめて業者に指示してみてください。
同じ予算でも発注側担当者の熱意次第でイルミネーションは見違えるように美しくなることでしょう。