地域振興の道しるべ

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秋空をくすぐるサラシナショウマ

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 昨日は先週新聞で紹介されていた伊吹山へ。伊吹山頂と言えば草原をピンク色に染めるシモツケソウが有名ですが、今回の目的は純白のサラシナショウマ。正直新聞で紹介されるまで日本にこんな光景があるとは知りませんでした。派手さはないものの、草原を埋め尽くす大群落が秋風にそよぐ姿はまさに圧巻です。

 伊吹山は9合目まで車で上がれるため、登山客以外に大勢の観光客が訪れておりました。素晴らしい自然が手軽に楽しめるところは来訪者も絶えることがないですね。なんと山頂にまで飲食店や土産物屋があるのにはびっくりでしたが、今でも観光客がたくさん来てくれるせいか、昭和時代と変わらぬ昔ながらのお店って感じではありました。

 これだけ観光客が来てくれるのだから、ドライブウェイの入り口あたりに道の駅や産直などがあれば結構繁盛するのにとも思うのですが、雪の多い伊吹のこと通年営業できないことには難しいのかも知れません。

 

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 近くから見るとこんな感じ。最初の写真は逆光でしたが、こちらは順光。白さが映えます。

 

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 少しカメラアングルを下げて、花穂の背景を青空にするとコントラストが綺麗です。

 

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 渡り蝶アサギマダラが長旅を前にして腹ごしらえをしておりました。伊吹周辺で生まれ育ったこの蝶は、10月沖縄方面の温かい地方に向かって旅立ちます。そしてその子孫が来春には涼しい本州の山々を目指して北上してくるのです。

 鳥と違って親が同伴してくれるわけでもなく、何に導かれて彼らは旅をしようとするのか、自然界の不思議には興味が尽きません。

 

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 駐車場近くのドライブウェイ沿いには超望遠レンズの放列が。なかには200万くらいしそうなレンズもチラホラ。イヌワシ(日本最大の猛禽類)狙いだそうです。崖ぎりぎりのポジションに三脚を立てている方もおられました。

 少しでもいいカットを撮りたいという気持ちは分かるのですが、事故のないよう無理しないでいただきたいものです。

 残念ながら私はイヌワシをひと目見ることはできませんでしたが、山頂ではもつれ合う4羽のチョウゲンボウ(こちらは鳩より少し大きいくらいの猛禽類)を観察することができました。ハヤブサの仲間だけあって、急降下、急旋回はお手の物。高度な技を感じさせる飛びを披露してくれました。

 あれがチョウゲンボウだよ、と教えてくれたおじさんありがとう。旅は、知らない人に少し話しかけるだけでも想い出というお土産が増えますね。