地域振興の道しるべ

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コンビニ弁当の死角

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 美味しくなりましたねぇ、コンビニ弁当。こんなに美味しくなってはお母さんの立つ瀬がなくなるではないかと心配になるくらいです。恐らくコンビニ業界でお弁当開発を担当されている方々の並々ならぬ努力の甲斐あってのことでしょう。そんな美味しさ向上に余念のないコンビニ弁当ですが、まだまだ売れるための工夫の余地はありそうです。

 それは、とある行楽地まであと少しというところにあるロードサイドのコンビニでのことでした。お弁当、温めるものばっかりやん!確かにパスタや洋食、丼ものなどオフィスで働く人達がお昼休みに求めるお弁当としてはありがたい存在です。

 しかし、お弁当は買ってすぐに食べられるとは限らないのです。ましてや持っていく先に電子レンジがあるとも限りません。そんな場合、温めが必要なお弁当はもはや外で飲む真冬のアイスコーヒーも同然です。

 近年のコンビニ弁当は、温めることを前提にした魅力的なメニューが増えましたが、温めなくても美味しくいただける本来のお弁当が隅に追いやれれてしまいました。ここのコンビニでお弁当を求めるお客さんは、それを主にどこでいただくのか、それは購入後どれくらいの時間を経過した後なのか、そんなリサーチが地域や店舗単位まではできていないように感じます。

 死角なしと思われたコンビニですが、まだまた地域の特性やお客さんがお弁当をいただくシチュエーションまでは拾いきれていないようです。今後、コンビニが軌道修正していくのか、ほかの業界がその隙間を狙うのか、どちらが地域のニーズにいち早く対応できるかでしょうね。

 まあ、私としては温めなくても美味しい行楽弁当の選択肢が少しでも増えればありがたいと感じた次第です。